Home 英国情報 Vol.23


UK 英国情報

-ロンドンの優雅な週末-

日本における蒸し暑い梅雨の時期とは対照的に、これから英国は一年の中でも最も過ごしやすい時期を迎えます。休日ともなればお気に入りのレストランでブランチをとりリフレッシュ。美術館や博物館を巡ったり、幾つもある広々とした公園で読書や昼寝など、休みの日ならではの時間を楽しみます。

今回の英国情報では、ブランチにおススメのレストランや、無料で楽しむことの出来る美術館や博物館、そしてのびのびと散策を楽しめる公園等をご紹介しながら、ロンドン近郊での休日の過ごし方をご紹介させて頂きます。

少し遅めに起きた週末の朝は、目が覚める様な日差しと心地良い風を感じながらブランチを食べに外へ。英国に起源があると言われている『ブランチ』は一般的に10時から14時の間の食事のことを指し、ゆっくりと過ごすことの出来る日曜にとられることが多く、メニューもパンケーキ、ソーセージやシーフードなど、朝食・昼食を兼ねたやや重たいメニューが一般的です。またブランチには『二日酔い対策』も兼ねられることもあり、ソフトドリンクは勿論のこと、向かい酒としてミモザやブラディメアリー等のカクテルやシャンパン等も飲み物としてサービスするお店もあるそうです。

レストランの移り変わりが多く食の激戦地とも言われるロンドン近郊で、人気のあるブランチメニューを提供し、地元の人からも強く支持されているレストランを幾つかご紹介します。

ハイドパークから数分の場所に位置する『Cookbook Cafe』(MAP①)は、Intercontinental hotel内にあるレストランの一つで、メニューの質の高さとお手頃感が人気の理由の一つ。ビュッフェスタイルで楽しむブランチでは鴨のチェリーソース和えやメカジキのサラダ等の本格的な料理から、ワッフルやパンケーキ等のブランチでは定番の料理も楽しむことができ、コーヒーやソフトドリンクは勿論のこと、スパークリングワインやベリーニも飲み放題となり、子供から大人まで休日の昼間ならではのリラックスした贅沢な時間が楽しめるレストランです。


CookBook Cafe内の様子

ビュッフェスタイルで楽しめ、家族連れにも人気

ピカデリーサーカスから車で10分程西に走れば、ブラウンのフローリングにホワイトとグレーを基調にしたシックな内装のレストラン『The Modern Pantry』(MAP②)に到着。落ち着いた雰囲気の店内では、一般的なブランチメニューの他に、世界各国の食材を使った創作料理を楽しむことが出来ます。このお店のおススメはブランチタイムにも楽しめる創作料理と『Reviving Cocktail』という名のカクテル。『Revive=生き返らせる』という意味の通り、さっぱりとしたカクテルで、前日のお酒が残った方にイチオシのメニューです。


The Modern Pantry内観

代表的な創作料理の一つ:味噌と和えたステーキのマリネ

ちょっと変わったブランチを試してみたい方におススメなのは、ロイヤルアルバートホールでとる『Ignite Brunch』。ホール内に幾つかあるレストランのうちの一つ『CAFE CONSORT』(MAP③)にて日曜日(不定期)に開催される、英国の才能ある若手や、世界的に有名なアーティストによるJazzコンサートを聴きながらとるブランチは、大変優雅で音楽好きにはおススメのレストランです。


Royal Albert Hall外観

Ignite Brunchの様子

ロンドンの街を一望しながらとるブランチなら『Duck & Waffle』(MAP④)がお勧め。ピカデリーサーカスから車で東に10分程走りBishops gate通りに隣接するヘロンタワーの40Fに位置するこのレストランは、2012年の夏にオープンしたばかりの新しいレストラン。一面ガラス張りの店内からはロンドン市内を眺望することができ、24時間・年中無休で営業しているところも魅力的です。


Duck & Waffle内の様子

ガラス張りの店内からはロンドンの眺望を楽しめます

ブランチをとった後には美術館や博物館を巡って、芸術に浸る週末を過ごしてみてはいかがでしょうか。ロンドンでは無料で開放されている歴史ある美術館や博物館が数多く存在し、ロンドン近郊だけでも沢山の芸術作品を鑑賞することが出来ます。

ピカデリーサーカスを南東に10分程歩けば、『ナショナルポートレートギャラリー』(MAP⑤)に到着。その名前の通り、肖像画をメインとした同美術館には、世界最大級の1,400点以上にものぼる展示品があります。中世後半から現代に至るまでの偉人・著名人など、イギリスの歴史と文化を築き上げてきた人物の肖像画を中心に所蔵しており、500年にわたる歴史と文化、芸術、伝記や名声が集約されたこのミュージアムでは豊富なコレクションを堪能することが出来ます。また日本語の音声ガイドを利用することも出来ますので、英語に不安がある方も絵画をお楽しみ頂けます。


National Portrait Gallery外観

描かれ方についても話題となったケイト妃の肖像画

トラファルガー広場に位置し19世紀前半に設立された歴史ある美術館と言えば『ナショナルギャラリー』(MAP⑥)。13世紀半ばから20世紀までの2,300点を超える西欧絵画が展示され見どころは満載。レンブラント、フェルメール、ゴッホなど著名な絵画も多く、西洋絵画に詳しくなくとも芸術を堪能することが出来る美術館です。子供用のプログラムも用意されており(英語のみ)、家族揃って周れる点も魅力的。有料の音声ガイドを利用すれば日本語による60分程のツアーを楽しむことも出来ます。Onlineによるパノラマツアーも実施していますので、興味がある方はそちらもご覧ください。 http://www.nationalgallery.org.uk/visiting/visiting-japanese/online-tour-japanese#/central-hall/

荘厳な佇まいのNational Gallery外観

美術館内の様子

ロンドンの美術館・博物館を紹介する上で絶対に外せないのが『大英博物館』(MAP⑦)。18世紀から19世紀にかけて世界各国から集められた約15万点もの美術品が展示(約800万点収蔵)されている世界最大級の博物館です。展示品は多岐に亘り、そのコレクションの多さのあまり一日で全てを見ることは難しく、一通り館内を歩くだけでも一時間以上はかかる広さです。時間があまり無く見るべきポイントが絞れない方は、博物館が提案する鑑賞コース(1時間3時間子供たちと回るコース)を参考にしてみてはいかがでしょうか。来館者の半数以上が国外の観光客となる為、各国語による案内書が充実しており、日本語の案内書も購入が可能です。


大英博物館外観 エントランス 館内の広さが伺えます

館内の様子

ファッションに興味がある方におススメしたいのは、英国人は『V&A』と親しみを込めて呼ぶ『ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)』(MAP⑧)。ファッションの総本山とも言われる博物館で、コレクションの質と内容の豊富さにおいては世界に並ぶものがないと言われています。1856年から現在にかけて収集された約8万5,000点もの家具、衣装類、工芸、彫刻などの展示物も圧巻です。また館内にあるBritish Galleriesスペースでは、博物館を代表するコレクションと400年(1500~1900年)に亘る英国の芸術とデザインの歴史を見ることが出来ます。DAKSのウェアも同博物館に所蔵されており、英国で初めて大量生産の世界に『クオリティ』を持ち込み、ビスポーク・テイラーの技を加味した既製服の機械化に成功し、また『DAKS TOP(ベルトレス・スラックス)』の考案で1930年代から20年もの間、紳士スラックスのマーケットを独占した歴史あるブランドの一つとして紹介されています。

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館外観 所蔵されているDAKS商品の説明を行うキュレーター(写真中央)
DAKSの名も収納されているブランドとして記載が載っている(写真右)

芸術の美しさに浸った後には優雅にアフタヌーンティーはいかがでしょうか。以前の英国情報でもアフタヌーンティーの起源等についてご紹介致しましたが、英国を語る上ではずせないのがこの文化でしょう。
名門ホテルでとるアフタヌーンティーも格式が高くおススメですが、今回はロンドン市内で気軽に楽しめるおススメのレストランをご紹介致します。

ピカデリーサーカスから車で南西に10分、スローンスクエアの近くに位置する『Gallery Mess』(MAP⑨)は、ギャラリーとレストランが一体となったお洒落なスポットです。
アーチ型の高い天井に、レンガ造りの壁とモダンなインテリアは、食事を楽しみに来たはずなのに、思わずそのデザインにうっとりしてしまうほどのアーティスティックな内装になっています。お店の一押しは紅茶とスイーツ。天気が良い日には通りを眺めながらアフタヌーンティーを頂く、テラス席もおススメです。

Gallery Mess店内の様子 アフタヌーンティー

ハイドパークの西側に隣接する『Kensington Palace Orangery』(MAP⑩)は、ダイアナ元妃が住んでいたことでも有名なケンジントン宮殿内に位置するレストランです。このレストランはもともとアン王女が柑橘類の温室として使用していたもので、レンガ造りの外観とその内装は英国らしさを感じさせてくれる佇まいです。天井が高く開放的な店内ですが、テラス席では庭園を眺めながらアフタヌーンティーを楽しむことが出来ます。ハイドパーク内に位置する為、庭園をゆっくり散策するのも素敵です。

Orangery外観 白で統一された内装も人気の1つ 周りには綺麗な庭園が広がる

先ほどご紹介したナショナルポートレートギャラリーの最上階にもアフタヌーンティーを提供するお店『Portrait Restaurant』があります。ミュージアムを楽しんだ後にも気軽に立ち寄ることができるおススメスポットです。
窓からはトラファルガー広場やウェストミンスターも臨め、おいしい紅茶とサンドウィッチを頂きながら、景色も楽しむことが出来ます。

Portrait Restaurant内の様子 窓から眺めるトラファルガー広場とウェストミンスター寺院

英国の味を堪能した後は、最寄の公園をお散歩してみてはいかがでしょうか。この時期(6月)のロンドンは日照時間が一年のうちで最も長くなり、20時を過ぎても明るい日が続きます。

世界の中でも屈指の美しさを誇る『Hyde Park』は約140ヘクタールの広さに4,000本を越える木々が茂る都市公園です。大きな湖や牧草地、フラワーガーデンなどがあり、様々な楽しみ方が出来る公園ですが、モニュメントや建築物でも有名で、『The Serpentine Bridge』や『The Joy of Life Fountain』、そしてダイアナ妃の為に建造された『Diana Memorial Fountain』など見応えあるモニュメントが公園内に点在しており、一度園内に入れば都市の真ん中にいることをすっかり忘れさせてくれるスポットです。また一年を通じ屋外イベントが開催されており、7月にはBon JoviやThe Rolling Stoneのライブも開催されます。

Hyde Parkの様子 The Joy of Life Fountain

バッキンガム宮殿とトラファルガースクウェアをつなぐ『ザ・マル』の南側に位置する『St.James's Park』は多くの記念行事や祝賀式典が執り行われる公園です。水鳥の名所として知られる同公園では、一年を通じ多くの水鳥を観賞出来ます。公園の東側にある『ホースガーズパレード』では馬に乗った衛兵の交代式も行われ、バッキンガム宮殿の衛兵交代式と並び、英国ならではの観光スポットです。
ハイドパークやリージェントパークと比較すると小さな公園ですが、園内からの景色は美しく、とりわけ『Blue Bridge』から臨むバッキンガム宮殿とロンドンアイは多くの人が愛してやまない景色となっています。

Hyde Park園内のBlue Bridgeからの眺め 著名なBlue Bridge

著名な建築家であるジョン・ナッシュによりデザインされ、息をのむほど綺麗なバラ園がある公園で有名な『Regent's Park』。約170ヘクタールの園内には、動物園や屋外シアターがあり、園内にある『Queen Mary's Garden』では約400種、30,000本以上のバラを観賞することができます。
同じパーク内にある『Primrose Hill』から臨む街のパノラマは、ロンドンで見ることの出来る最も美しい景色のうちの1つと言われています。

Queen’s Mary Gardenの様子 Primrose Hillから臨む園内


ロンドン近郊にある特別な庭園といえば、バッキンガム宮殿内にある『バッキンガムパレスガーデン』。普段は立ち入ることが出来ないこの庭園も、エリザベス女王の戴冠60周年を祝い開催される『コロネーションフェスティバル』の期間(7月11日-14日)には一般公開され、ロイヤル・ウォラントを授与された企業・ブランドが出展し、ファッションショー・パフォーマンス、限定商品の販売等を行います。
エリザベス女王・エジンバラ公・チャールズ皇太子の3つのロイヤル・ウォラントを保持するブランドとしてDAKSもこのフェスティバルに参加し、ファッションショーや限定商品の販売を行います。

英国での休日の過ごし方はいかがでしたでしょうか。ブランチ、ミュージアム、公園と、お手軽に様々な楽しみ方が出来るロンドン。一年を通じて楽しめますが、これからの時期はとりわけ過ごしやすく、7月にはコロネーション・フェスティバルも控えています。このイベントの様子は今後の英国情報でもご紹介する予定ですので、是非お楽しみにお待ち下さい。