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UK 英国情報

-英国を代表する魅力的なタータン・チェック-

1932年にDAKS TOPを発表し、メンズファッションに一大革命をもたらしたDAKSは、その後もメンズファッション業界をリードする存在として飛躍的な成長を遂げました。1970年代に入り、DAKSを他ブランドとはっきり区別させたのが、DAKSハウスチェック及びタータンです。

1976年に考案されたDAKSを象徴するハウスチェックは、世界で最も贅沢な繊維を代表するキャメルとビキューナ、そして黒を合わせた3色で構成されたDAKSオリジナルのチェック柄です。


DAKSハウスチェック

ハウスチェック以外にも、DAKSオリジナルでデザインされたタータン・チェックは11種類にまで増え、現在では、ハウスチェックを代表に、DAKSを象徴するデザインとして数多くの商品に使用されています。


Loden Tartan

Navy Tartan

Muted Skye Tartan

Muted Loden Tartan

Muted Blue Tartan

Blue Loden Tartan

Green Tartan

Centenary Check

DAKS House Tartan

Millennium Check

Double Pinstripe check
DAKSタータン・チェック

創業当時から受け継がれてきた「One look tells you it's DAKS = 一目でDAKSと分かる」というDAKSらしさに対するこだわりの精神に基づき、長く使える着心地の良い服を追及してきたDAKSは、2013年春夏の婦人服コレクションでも、ブランドの象徴ともいえるハウスチェックを数多く使用しており、ウェアからアクセサリーまでバリエーション豊富に展開しています。

さらっとした風合いが特徴のDAKSを象徴するハウスチェックのブラウス。パンツスタイルに合わせてもバランスの良い長めの着丈です。爽やかな白のパンツを合わせて軽快に。

ハウスチェックブラウス
10-553861 ¥45,150 (L)¥47,250

丸みのあるフォルムと鮮やかなオレンジのレザー使いが魅力的なハウスチェックバッグ。

52-561501 ¥17,850
A4サイズがすっきり収まるシンプルなデザインのトートバッグ。ハウスチェックは、イタリアからのインポート素材を使用しています。

52-561411 ¥58,800

また、この春夏のDAKSコレクションでは、ハウスチェックを透け感のある素材で表現し、これまでにない新しい表情のハウスチェックをデザインいたしました。

定番のハウスチェックを透け感のある素材で表現した感度の高いノースリーブブラウスとスカート。クリスタルが付いた襟は取り外しが可能です。クール&フェミニンのバランスが絶妙。

ハウスチェックブラウス  10-551836 ¥59,850
ハウスチェックスカート  10-521836 ¥40,950

※ご紹介いたしました婦人服やバッグは、全国の主要百貨店DAKS婦人服ショップにて取り扱いしておりますので、詳しくは下記または店頭スタッフまでお問い合わせ下さい。
(三共生興ファッションサービス株式会社 東京03-6418-0781 大阪06-4964-6670)


今回の英国情報では、DAKSハウスチェックもその一つに数えられる、英国発祥の柄として世界中で愛され続けるタータン・チェックの起源やスコットランド社会におけるタータンの意味合いをお伝えしながら、タータンの魅力に迫りたいと思います。


【タータンの起源】
タータンとは、スコットランドの高原ハイランド地方で織られた格子柄、または格子柄の綾織物のこと。タータンの語源には諸説ありますが、アイルランド語の「tarsna(crosswise =横切る)」、ゲール語の「tarsuinn(across=横切る)」、古フランス語の「tartaine(織物)」など様々な説が存在しています。

残されている記録によると、現在のような柄のタータンがスコットランドに登場したのは17世紀頃といわれています。タータンに身を包んだ姿を絵画に残すハイランド人が現れるようになり、当時のタータンが複雑な格子柄をもっていることが確認できるようになりました。古くから血の結びつきを重んじる「氏族制度(クランシップ)」の伝統が残っていたスコットランドでは、19世紀に入ると、一族ごとにお揃いのタータン・チェックを身につけるようになり、氏族間の団結を表すようになっていきました。出身家系を示すものという意味合いでは、タータンは、日本でいう「家紋」のような役割を果たし、いわば、タータンを一目見るだけで、どの氏族であるかが分かるというのです。

■スチュワート『StewartまたはStuart』
スコットランド王家の血を引く名門中の名門のクラン。一時期イングランドに移住した時期もありましたが、現在はスコットランドの南部に子孫が住んでいます。
■マックドナルド『McDonald』
スコットランドの西の島々に散在していたクランで、北海にも勢力を伸ばしました。スカンジナビア系の血を引く人も多いと言われています。
■マッケンジー『Mackenzie』
スコットランドの北で最大の領地を占めていたクラン。一時期は伯爵家としても栄えました。

一つの氏族(クラン)や一族(ファミリー)の中でも、時と場所によっていくつかのタータンが使い分けられており、日常用いられる「クラン・タータン」、正装用の「ドレス・タータン」、狩猟やスポーツ用の「ハンティング・タータン」、喪に服する時に着用する「モーニング・タータン」などが存在しています。

また、地位身分による制約もあり、農民や兵士は1色、将校は2色、族長は3色、貴族は4~5色、王族は7色も用いられており、その中でもパープルの使用は王に限定されていました。当時のタータンは、自生する植物で染色され、現在の合成染料による鮮やかな色彩とはかなり異なったものでしたが、位が上になるほど色柄が複雑で贅沢なタータンを身に着けることができました。族長及びその直系家族しか着用できないものは「チーフ・タータン」、王族専用のものは「ロイヤル・タータン」と呼ばれています。

【ファッションとしてのタータン】
氏族(クラン)の象徴としてのタータンだけでなく、スコットランドの人々に着用された地方色豊かなツイードや格子柄も注目されるようになり、スコットランドの低地地方(ローランド)の牧羊家がはじめて着用したといわれる小さな格子柄を配した「シェパード(羊飼い)・チェック」や、尖った「犬の牙」を並べたような形をした格子柄(千鳥格子)「ハウンド・トゥース」、千鳥格子やごく小さな格子など4種類の模様を規則的に並べた「グレン・チェック」、などは、スコットランドで生まれた特有のチェック柄として、「ディストリクト・チェック(地方格子)」と呼ばれ、この春夏のDAKS紳士服コレクションでも、様々な商品に使用されています。



シェパード・チェック
スコットランドの羊飼いに由来するシェパード・チェック柄のジャケットはクラシカルなDAKSらしいデザイン。ドレスパンツ間隔のデニムパンツをコーディネートすることで、モダンな雰囲気に様変わりし、今までとは違った着こなしが楽しめます。

ジャケット
BRDDSM0201 ¥99,750


シェパード・チェック
クラシックなシェパード・チェックのパターンを春らしいカラーリングでアレンジしたトラベルジャケット。淡い色合いと清涼感溢れるサッカー素材によりモダンでクリーンな印象に仕上げました。

ジャケット
JKDDSM0332 ¥126,000


ハウンド・トゥース
明るめのハウンド・トゥースのスーツは伸縮性、防シワ性にも優れ、春らしさの中に英国を感じさせる一着です。お客様一人ひとりにご満足して頂ける極上の着心地を追求した一着をお仕立ていたします。

スーツ
SRDDSM0201 ¥168,000

※ご紹介いたしました紳士服は、全国の主要百貨店DAKS紳士服ショップにて取り扱いしておりますので、詳しくはお客様相談室または店頭スタッフにご確認下さい。
(株式会社オンワード樫山 お客様相談室 0120-586-300)

常に隣接する強国イングランドの脅威にさらされ続け、部族間の争いも絶えなかったスコットランドのタータンは、戦場では敵と見方を見分けるものという日本の旗印にも似た役割を果たしてきました。イングランドの貴族たちと戦うスコットランドの英雄たちは、必ず伝統的なタータンを着用して、華やかな宮廷ファッションのイングランド貴族と対比的に描かれていました。1745年にスコットランドのスチュワート一族が、イングランドに対して王位奪還の反乱を起こし、勝利したイングランドは、反乱の再発を恐れハイランダーの結束を弱めるために、クラン(氏族)の解体を図り、クラン姓の使用やバグパイプの演奏の禁止とともに、タータンを含む民族衣装の着用を禁止したのです。そのため、多くのタータンが、この時、失われてしまいました。

その約40年後の1782年にタータン禁止令が解かれると、スコットランドの織物業者が「ハイランド地方独特の衣装」としてローランド地方を含むスコットランド全体で氏族固有の新しいタータン柄をつくり、身につけるようになりました。この「クラン・タータン」の完全復活は、19世紀中盤から20世紀中盤頃にかけてのことでした。

【英国王室とタータン】
そのタータンを完全に復活させ、世界的に知られるようになったきっかけの一つにヴィクトリア女王と夫のアルバート公の1842年のスコットランド訪問があげられます。女王の即位5年後、結婚の2年後のことです。スコットランドのハイランド地方とハイランドの人々にすっかり魅了されたお二人は、その後も何度もハイランドを訪れ、1852年、遂にはアルバート公が、ヴィクトリア女王のために、バルモラル一帯の土地を買い上げるようにもなりました。スコットランド貴族風に建てられたバルモラル城は、ロイヤル・ファミリーのスコットランドでの邸宅となり、「Highland(ハイランド)にある私の高貴なパラダイス」と、ヴィクトリア女王によって称えられました。敷地内には、100フィートの塔や、副砲塔、切妻を具えており、周囲の山々や近隣のディー川の美しい景色に調和するよう配置されたといわれています。また、アルバート公は、バルモラル城の外観・内装をデザインしただけでなく、興味が高じて王室専用のタータンまでも考案し、バルモラル・チェックと名づけられたそのタータンは、バルモラル城内の多くの部屋のカーペットや椅子カバー、カーテンなどに使われました。また、ほとんどの使用人の制服にも使われていたことからも、タータン・チェックへの関心が高かったことが分かります。

これが、そのバルモラル・チェックです。
■バルモラル・チェック
ヴィクトリア女王の夫君アルバート公がデザインしたタータン・チェック。
王室独占使用のチェック。

今年2013年は、現エリザベス女王の戴冠式(即位後、公式に王位を受け、女王就任を宣明する儀式)がウェストミンスター寺院で行われてから60周年という記念の年となることから、英国王室御用達ブランドであるDAKSは、このエリザベス女王の戴冠60周年を祝し、"Balmoral Check(バルモラル・チェック)"を記念チェックとして考案いたしました。

DAKSが考案したバルモラル・チェック

DAKSのアーカイブ資料にもBalmoral Kiltと名づけられたキルトスカートがデザインされた資料が残されているなど、古くから王室とゆかりの深いDAKS。長年愛され続けてきたDAKSローデンタータンなどのオリジナルタータンチェックを現代風にアレンジし、コロネーション(戴冠式)60周年を記念して"Balmoral Check"と名づけ、この秋、紳士服、婦人服、スラックス、パジャマをはじめとする数多くの商品に使用していきます。

また、1953年の戴冠式でエリザベス女王が大主教より授かった王冠をイメージしDAKSがデザインしたコロネーション記念モチーフを配した商品も、秋には登場いたしますので、DAKSオリジナルバルモラル・チェックならびに記念モチーフ商品の秋のお披露目を、楽しみにお待ちください。



DAKSオリジナルコロネーション記念モチーフ