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UK 英国情報

-エジンバラ小旅行-

前回の英国情報『英国式バレンタインデー』では、バレンタインデーの起源や英国のバレンタインの過ごし方をご紹介致しましたが、今回は日本の近隣のアジア各国のバレンタインの過ごし方と、『他者への思いやり』に掛け日本・英国で行われるチャリティイベントをご紹介。アジアで異なるバレンタインの過ごし方を楽しみながら、特別な日だからこそ、改めて大切な人の存在を大事にしつつ、また周囲の人々への思いやりの気持ちも見つめてみてはいかがでしょうか。

九州から飛行機で約1時間、日本に最も近いお隣の韓国では、日本と同じ様にバレンタインデーの日に『女性から男性へ』チョコレートを渡します。2月14日のおよそ2週間前からバレンタインに向けたお店が続々と増え、コンビニやパン屋さんが突然チョコレート屋さんに変身するなど、街の装飾は一斉にバレンタイン仕様となります。手作りチョコを贈る文化の無い韓国では、嗜好を凝らした様々なチョコレートを見比べ決戦の日に備えます。『バレンタインデーにチョコレートを』という概念は日本と同じですが、日本と異なるのは『チョコレートバスケット』です。これは大きなバスケットにチョコレートを沢山詰めて華やかにラッピングをし、本命の男の子に贈るというもので、韓国では定番のバレンタインデーのプレゼントです。沢山の女性がオリジナルチョコを作る代わりに、この『バスケット』を編みチョコレートを沢山詰め本命の男の子へ渡して想いを伝えるとのことで、バレンタインデー当日は派手なバスケットを持ったカップル達で賑わいます。


バレンタインデーに備え様変わりしたパン屋

韓国バレンタインデー定番の『バスケット』が並ぶ店頭

韓国でも日本と同じ様に義理チョコ文化があったり、バレンタインデーの次にホワイトデーを迎えるのは日本と変わりませんが、韓国では4月14日に一風変わったイベント『ブラックデー』が存在します。この日はバレンタインデーやホワイトデーに縁が無かった者同士で、黒色の服を着て、チャジャンミョン(韓国風ジャージャー麺)やコーヒーなど黒色のものを食べ、お互いを慰めあうのです。


真っ黒な『チャンジョンミョン』

黒色の服に身を包み『ブラックデー』を噛締める女性グループ

『情人(恋人の意味)節』呼ばれる中国のバレンタインデーは、日本や韓国と異なり男性から女性にプレゼントを渡します。中国ではチョコレートではなく、バラを贈るのが一般的で、プレゼントするバラが1本だと『Only You』、365本だと『毎日君を思う』など贈るバラの本数によっても意味があり、男性達はバラの本数に想いを載せてプレゼントのバラを贈ります。この時期のバラの値段は普段の数倍にまで高騰、当日はおしゃれなレストランは満席となり、カップル達の移動にはタクシーを利用することから、どのタクシーも乗車出来なくなる程、中国でもバレンタインデーは一大イベントとなっています。バレンタイン当日に意中の女性に会えない男性は、女性の自宅や職場に花束を届ける為、職場はバラの花で溢れることもあるそうです。 男性から女性に『バラ』を渡す習慣をとってみても日本とは大きく異なりますが、最も異なる点は年に2回バレンタインデーがあるということです。2月14日の一般的なバレンタインデーに加えて、旧暦の7月7日には中国の伝統的な恋人の記念日である七夕にかけた2回目の『中国式バレンタインデー』が行われ、七夕をテーマとしたイベント・キャンペーンが多く開催されます。


バレンタインデーのモニュメント前で撮影するカップル

プレゼントのバラの花束を携えた人も街中では多く見られます

中国と文化的背景も近い台湾でも年に2回、2月14日と旧暦の7月7日にバレンタインデーが行われますが、日本や中国と異なり、カップル同士でのプレゼント交換は無く、『バレンタインデー=恋人達の日』として綺麗な夜景を見ながら食事をとるなど、恋人同士で楽しい一時を過ごすのが一般的な様です。韓国では恋人のいない人達による『ブラックデー』と一風変わったバレンタインデー文化の影響を見ることができますが、台湾でもバレンタインデー当日、恋人のいない女性にイケメン男性を派遣し恋人役としてデートをしてもらうサービスもあるなど、バレンタインデーが女性達の中で大きなイベントとして位置づけられ、独自の文化として普及しているようです。


バレンタインデー様にライトUPされた台北101

旧暦7月7日 台北市の大稻埕埠頭にて行われた花火大会

仏教国タイでも、若者の間ではバレンタインデーが一つのイベントとして根付いてきており、中国と同じ様に男性から女性にプレゼント(バラの花)を渡すのが一般的です。日本と異なり『義理チョコ』の文化や『ホワイトデー』は無く、カップル同士はバレンタイン当日にプレゼントを贈り合います。バラなどのプレゼントをもらった女性は後日、お返しとしてプレゼントを贈るそうです。タイではバレンタインデーに合わせて入籍をする人が多く、バンコク市内の中心部にある『バーンラック(愛の街)』区役所では、ゲン担ぎのカップル達が毎年バレンタインデーに押し寄せ、入籍ラッシュが起きるそうです。


熱帯のタイでもバレンタインデー用のバラが並ぶ

バーンラック近辺ではホテルへ出張し婚姻の受理手続きも臨時で行う

男女の愛の誓いの日とされるバレンタインデー。かけがえのない大切な人に思いを馳せる日ですが、『他者への思いやり』に掛けバレンタインデーの前後には、チャリティイベントも行われています。

共栄火災株式会社は1993年より『義理チョコ、あげたつもり・もらったつもり』募金を実施しています。これはチョコをあげたつもりで一口500円で募金をする活動で、集まった募金は「マザーランド・アカデミー・インターナショナル(NGO)」を通じ、マリ共和国(西アフリカ)の難民キャンプにて井戸や学校の建設等に活用され、今までに約3,000万円弱の寄付をしています。

NPO団体のJIM-NETが2006年から実施している『あしたのチョコレート』募金は、500円を募金するとお返しにカードのついた缶入りのチョコレートをもらえ、パッケージにはイラクで闘病する子供達が描いた絵がデザインされています。JIM-NETは戦争によりがんや白血病などを患うイラクの人々に医療提供するべく、また国内外の放射能汚染から人々を保護する目的の基に活動をしています。2013年の『あしたのチョコレート』募金も開始されていますので、是非一度ご確認下さい。


募金された方がもらえる、缶とカード。パッケージには脳腫瘍を患っていたバグダッドのアヤ・ハイサムさんのデザイン

DAKSも社会貢献の一環として、2004年から盲導犬育成支援を目的に『DAKSチャリティーピンバッチ』の発売をはじめました。盲導犬の育成は公的助成も少なく寄付や募金によって支えられており、活躍する盲導犬の数が非常に少ないことから、少しでも活躍する盲導犬の数が多くなる様に、ダックスブランドの総合力を結集し、全国有名百貨店の協力のもと実現したキャンペーン活動です。ひとりでも多くの視覚に障害のある方々に盲導犬をお届けできるよう、皆様のご支援、ご協力を賜りながら盲導犬育成の支援を続けております。



DAKSの2種類のチャリティピンバッジ(左・中央・右)

DAKS創業の地イギリスでは、『チャリティ法』が存在するなど生活の一部としてチャリティの考え方が根付いており、公式にチャリティ団体として登録し活動しているグループは約20万と日本のNPO法人の約5倍の数にものぼります。『チャリティ』と聞くと何か大掛かりなものをイメージしがちですが、イギリスのチャリティは多種多様で、一番身近なものは『チャリティーショップ』と呼ばれるリサイクル店です。このショップは小さな町においても必ずといっていいほど数店は存在し、同ショップでは寄付により集められた洋服や靴など、一般家庭から出たリサイクルの品を売っています。ショップの収益は全て福祉目的に寄付され、お店を運営するスタッフもボランティアにて活動しており、ショップの看板には収益がどの様に使用されるか分かるよう表示がされています。全英で約6,000程もあるとされるチャリティショップは、人々の生活に根付いたチャリティ活動の1つです。

イギリスのチャリティショップ(左・右)。左のショップの屋根には『子供の救済』と書かれ、寄付金の使用用途が一目で分かる

英国王室のメンバーも多くのチャリティ団体に所属、その数は王室全体で約3,000にも上り、エリザベス女王は約600の、エジンバラ公はなんと約700もの団体に所属し活動を行っております。ロイヤルファミリーはメンバー各々、関心の高いチャリティ団体に所属し、チャールズ皇太子は『環境』と『芸術』への関心から、ウィリアム王子は家の無い方に対する活動への関心から、それぞれ関連するチャリティ団体等の活動を支援しています。
王室の一部のメンバーはチャリティ団体を自ら設立し活動を行っており、チャールズ皇太子は若者の教育や雇用環境の改善を目指し『プリンストラスト』を、エジンバラ公は優れた技能を持ち、どの様な環境にも関らず活躍する世界各国の若者の育成を目指し『エジンバラ公賞』設立し活動を行っています。

プリンストラストの活動により集まった子供達と会話をするチャールズ皇太子 チャリティ活動に参加したケイト妃(左)とウィリアム王子(右)

一般の人々から英国王室メンバーまで広くチャリティ活動を行っている英国では、『困っている人を助ける』という精神が『チャリティーショップ』をはじめ生活の一部としてとけ込み、多くの団体が活動しています。今年のバレンタインデーをきっかけに、皆様も大切な方への優しい気持ちを少しだけ周りに広げ、幸せの輪を広げてみてはいかがでしょうか。

今回の英国情報では、日本に近いアジア各国のバレンタインデーをはじめ、この時期に活動を行う日本のチャリティ団体や、英国のチャリティ活動の一部もお伝えしました。手作りのバスケットを作成したり、プレゼントのバラの本数で思いを表現する等、国が変われば同じバレンタインデーの過ごし方も異なってきますが、『思いを伝える』という本質は共通し変わらないバレンタインデーの文化ではないでしょうか。この度DAKSは、大切な人へ気持ちを伝えるのに最適な、バレンタインデーギフトの数々をご紹介しております。英国王室にも愛され続けるブランドDAKSの上質な商品を、プレゼントしてみてはいかがでしょうか。是非この機会にご覧下さい。