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UK 英国情報

-エジンバラ小旅行-

間もなく迎える12月25日のクリスマスに向け、街中のあちらこちらにクリスマスイルミネーションが点灯しはじめ、本格的な冬の到来を感じる季節になりました。

今回の英国情報では、意外と知っているようで知らなかったクリスマスの起源を交えながら、DAKSブランド創業の地である英国でのクリスマスの過ごし方をご紹介させていただきます。DAKS商品を展開しているイギリス以外の国々からも、クリスマスイルミネーション写真が届きましたので、写真を通じて、世界のクリスマスをお楽しみください。


香港のHSBC証券会社前の巨大クリスマスツリー

香港摩天楼のライトアップ


香港のMarine Police前のクリスマスイルミネーション


タイの中心地にあるZen百貨店前のイルミネーション

サンタクロースコスチュームを着用したタイ象

【クリスマスの起源】
クリスマスとは、「Christ:キリスト」の「mas:礼拝」で「Christ + mas:クリスマス」という意味合いからも「救世主イエス・キリストの誕生を祝う祭日」という位置づけとなっています。中には「クリスマスはイエス・キリストが生まれた日」と思われている方も多いと思いますが、実際はキリストが何日に生まれたかということは、新約聖書にも具体的には記述されておりません。

では、なぜ12月25日がクリスマスと決められたのでしょうか。
そこには、冬至と深い関わりがあるとされています。

紀元1~4世紀にキリスト教が本格的に台頭してくるまでの古代ローマでは、太陽神を崇拝するミトラ教が大きな力を持ち、国からの弾圧を受けていたキリスト教は、まだまだマイナーな宗教でしかありませんでした。異教徒との対立や摩擦を生むことなくキリスト教が人々に浸透していくためには、その地域の祭事や習慣に迎合する必要があると考えられ、当時の暦で冬至であった12月25日に行なわれていた、ミトラ教の主神である太陽神の誕生を祝う盛大な祭事(不滅の太陽の誕生日と呼ばれています)をキリスト教にも取り込み、25日がキリストの降誕を祝う日「降誕祭=クリスマス」として浸透していったと言われています。

日照時間が極端に短くなり、自然の恵みを与えてくれる太陽がもっとも衰微する冬至の時期に太陽神ミトラが死に、新しい太陽が誕生すると信じられていたことから、収穫への感謝と太陽の復活を祈る冬至祭を行なっていた12月25日のミトラ教の祭日が、そのままキリストの生誕を祝う日として定着してきたのです。

【サンタクロースの起源】
では、クリスマスを象徴するサンタクロースにはどのような起源があるのでしょうか。
一般的に起源とされる人物は、4世紀頃に実在した東ローマ帝国のニコラス(ニコラウス)という司教と言われています。貧しい人や子供たちを助けたなどの伝説で多くの人に慕われ、後に聖人とされ、聖ニコラス(Saint Nicholas)と呼ばれるようになりました。聖ニコラスには多くの伝説がありますが、特にサンタクロースの起源となった伝説には大変興味深いものがあります。

聖ニコラスのイラスト

ある日、貧しさのあまり、3人の娘を嫁がせることのできない家の存在を知ったニコラスは、真夜中にその家を訪れ、屋根の上にある煙突から金貨を投げ込み、ちょうど、暖炉に下げられていた靴下の中に入ったその金貨のお陰で娘の身売りを避けられ、無事、結婚することができたという逸話が残されています。この逸話が由来となり、「夜中に煙突から家に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」という今日におけるサンタクロースの伝承が生まれたと言われています。

聖ニコラス(Saint Nicholas)をオランダ語にすると「シンタクラース(Sinter Klaas)」 と訳され、オランダでは14世紀頃から聖ニコラスの祝日となる12月6日を祝う習慣がありました。彼の人気が特に強いオランダやオーストリアでは、今でもこの日に子供たちが最初のプレゼントをもらえる日とされているそうです。その後17世紀に、アメリカに渡ったオランダ人移民が「シンタクラース」を英語に転化する際、「サンタクロース(Santa Claus)」と伝え、現在の「サンタクロース」の語源になったと言われています。

【サンタクロースイメージの浸透】
サンタクロースは、実在した聖ニコラスの伝説に基づいた伝説上の人物です。今では、クリスマスには欠かせないキャラクターとして知られていたものの、残された記録には、今のようなイメージでは描かれておらず、その姿は、愉快な老人の小人や妖精、恐ろしげな小鬼など、様々に描かれていました。

現代のサンタクロース像に最も近いイメージを生み出したのは、1863年に、挿絵画家・風刺漫画家のトーマス・ナストが「ハーパーズ・マガジン」誌のクリスマス号に描いた挿絵であるとされています。赤いマントを身につけ、眼鏡をかけた太った姿で描かれており、彼の仕事場が北極圏にあるなど現代に通じるサンタクロースのイメージがここで具体的となり、聖ニコラスの名は消えサンタクロースの名称だけで呼ばれるようになりました。

1881年にトーマス・ナストによって描かれたサンタクロース。
現代に通じるサンタクロースのイメージを生み出した。

日本では、1914年、児童雑誌「子供之友」を中心に、大人の背丈で白髭に赤い帽子に赤い服を着て、太いベルトを腰に巻いた現代と全く同じイメージのサンタクロースが盛んに描かれるようになり、クリスマスシーズンのシンボルとして浸透していくようになりました。

そして1931年に、コカ・コーラ社のクリスマスキャンペーン広告にもサンタクロースが起用され、広く普及していくことになりました。画家ハッドン・サンドブロムが描いたサンタクロースは、赤い服に白いあごひげをたくわえ、見るからに陽気で楽しいサンタクロース。サンドブロムの描いたその人間味あふれる表情やしぐさのサンタクロースは、クリスマスのシンボルとして、また人気のあるサンタクロース像として、たちまち人々の心を捉えていくことになり世界中で親しまれるようになりました。


【英国のクリスマス】
元来より、クリスマスは宗教的意味合いの強い行事として捉えられておりましたが、現代では日本のみならず世界中のキリスト教圏外の国々でも、一年の祭事の中で、ひときわ大きなイベントとして親しまれ盛り上がりを見せています。

ここからは、DAKS創業の地であるイギリスにフォーカスを当ててイギリスのクリスマス事情についてご紹介いたします。

日本では、クリスマスは大切な恋人と過ごしたい!と考える人が多いようですが、もともとはキリスト教の行事。キリスト教徒の多いイギリスをはじめとする欧米諸国では、クリスマスは家族や親戚と静かに過ごすのが一般的で、日本のような考えの国は大変珍しいとされています。イギリス人にとってのクリスマスとは、日本風にたとえると、「お正月」と考えると分かりやすいかもしれません。日本の大晦日から元旦と同じように、イギリスでは、クリスマス・イブの夜からクリスマス当日にかけては、家族と過ごすため、人々は24日の仕事が終わると自宅か実家に帰省いたします。日本では想像し難いのですが、帰省ラッシュのピークが24日の夕方になるため、クリスマス・イブのイギリスの夜の街は静まり返るといいます。
さらに驚くことに、ロンドンでは、25日には地下鉄・バス・列車など全ての交通機関の運行がストップし、24時間運行のナイトバスまで、24日、25日は運転もありません。一般商店の営業時間も同様で、24日の夕方には閉まり始めて25日は完全休業というところがほとんどで、特にスーパーマーケットやデパートは、直前の駆け込み客が急増するので大混雑するそうです。

また、25日の午後3時には、女王陛下がラジオ・テレビを通じてイギリス連邦全ての人々にむけて、クリスマスメッセージを読み上げ、人々は大切な家族とその放送を聞きながらクリスマスを過ごします。家族と共に過ごすことができない人たちは、クリスマスに届けられる女王からのメッセージに、離れている家族への思いを馳せることでしょう。

他にも、家族や友人同士でクリスマスカードやプレゼントの交換を行なう習慣は、イギリスを代表するクリスマスの伝統の一つとなっています。この習慣は、イギリスのヴィクトリア時代から始まったとされ、やがて様々なデザインのクリスマスカードが販売され、それらを贈り合って家に飾るのがクリスマスから新年にかけての習慣として定着し始めました。現代にも通じる世界で最初のクリスマスカードが作られたのは、1843年に挿絵画家でイギリス王立美術院会員であった、ジョン・カルコット・ホースレイが、ロンドン市内にある王立美術館ヴィクトリア&アルバート博物館(DAKSのアーカイブ商品も所蔵されています)の設立者であったサー・ヘンリー・コールからの依頼を受けて制作したのが始まりとされています。

さらに、日本と異なる文化としては、欧米ではクリスマスまでの約4週間を、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間とされており、「アドベント」と呼ばれるこの期間には、街のあちこちで「クリスマス・マーケット」といわれるイベントが催されます。日本の縁日のように広場や通りにクリスマスグッズや飲食のお店がずらりと並び、25日の本番に向け、クリスマスプレゼントやクリスマスオーナメントの買い物をする人々で大変な賑わいを見せています。

イギリス クリスマス・マーケット

市民の憩いの場として知られるロンドン市内のハイド・パークに、この時期になると突如として出現する、クリスマス・マーケット「Hyde Park Winter Wonderland」は、ロンドンで最も巨大な冬のエンターテイメントとして有名です。広大な敷地内に木組の小屋が立ち並ぶ様は、暖かな異国情緒を醸し出し、きっとそこでは、日本では味わうことができない英国のクリスマスを肌で感じることができるでしょう。併設された移動遊園地のアトラクションも大変充実しており、去年は、敷地内に巨大なアイススケートリンクや本格的なジェットコースターが設営されたそうです。


Hyde Park Winter Wonderland アイススケートリンク

また、11月中旬頃から、続々とロンドン市内の至るところがクリスマス仕様にライトアップされはじめ、街中がクリスマス一色に染まり始めます。今年の点灯式は、ロンドンオリンピック・パラリンピックのメダリストたちが行なうとのことで、その迫力ある各地のイルミネーションに訪れた人々の胸をときめかせることでしょう。(※写真はいずれも、2011年度のライトアップ写真)


老舗百貨店HARRODS

Covent Gardenクリスマスツリー


Bond Streetライトアップ

Regent Streetライトアップ

また日本ではクリスマスのスイーツと言えば、生クリームたっぷりの真っ白なデコレーションケーキを連想しますが、イギリスではクリスマスプディングと言われる、香料の効いた甘いフルーツケーキが一般的です。スパイスの効いたフルーツ(プラム・チェリー・レーズン・アップル・キャロット・ナッツ)などを小麦粉、パター、卵、牛乳、ブランデーやリキュールなどと混ぜ合わせ、蒸し焼きにして熟成させたものに、カスタードクリームやブランデー、バターなどのソースをかけて食べるこのプディングは、16世紀にはすでにクリスマスの伝統的な食べ物として食卓にのぼっていたそうです。

【イギリスのクリスマススピリッツ】
イギリスをはじめとする欧米諸国で頻繁に使われる「クリスマス精神=クリスマススピリッツ」は、「Loving、Sharing、Caring」という3つの言葉で集約できると解釈されています。クリスマスには「親しい人と友好を深め、貧しい人を助け、私たちのいる平和な状況に感謝すること」こそが、「クリスマスの意味」と理解されています。

イギリスでは、クリスマス翌日の26日は、ボクシングデイ(Boxing Day)と呼ばれキリスト教に由来した休日となっています。なぜ、Box(箱)と言われているのか?それには、イギリスで根付いたこのクリスマススピリッツを象徴する2つの説があります。

その昔、「クリスマスにも働かねばならない使用人のために、雇い主が翌日、家族に会いにいくための休暇を与え、プレゼントの入ったクリスマスボックスを持たせた」という説や「教会が、貧しい人たちのために寄付箱を設置して寄付金などを募り、クリスマスの翌日にその箱を開け、人々から寄せられた食べ物や寄付金を貧しい人々に分け与えた」という、善意に満ち溢れた心温まる2つの説が、今もなお、イギリス人の心の中に刻まれていることでしょう。

英国ブランドであるDAKSは、イギリス人の心に深く根付いたクリスマススピリッツを尊重し、日頃からDAKSをご愛顧頂くお客様への感謝の気持ちを込めて、英国メリーソート社製DAKSオリジナルテディベアをクリスマス・イブに、抽選で200名様にお届けする夢のあるキャンペーンを実施しています。 (キャンペーン期間:11月17日~12月16日)

今年は、エリザベス女王が即位60周年の<ダイヤモンド・ジュビリー>を迎えられた記念すべき年にあたることから、1953年にウェストミンスター寺院で行われたエリザベス女王の戴冠式をイメージさせるテディベアを制作いたしました。テディベアが着用しているケープの内側と手足の裏には、DAKSが女王の即位60周年を記念し考案したジュビリー・チェックを使用しており、また、テディベアのデザインとしては、エリザベス女王がメリーソート社の工場を訪問した際に名付けたといわれる、大きな耳の中に鈴が入った愛嬌のある表情が特徴の「チーキー・ベアー」を採用いたしました。

2012年版DAKSオリジナルテディベア

手作りならではの1体1体表情の異なるメリーソート社製のシリアルナンバー入り限定200体のテディベアは、DAKSファンにはたまらない逸品です。
応募方法に関しては、DAKS公式ホームページに詳細を記載しておりますので、ご確認の上、是非ご応募ください。

テディベアキャンペーン応募ページ:http://www.daks-japan.com/campaign/

さて、お客様には、どんな表情のテディベアが届くのでしょうか。クリスマスが、お客様とDAKSテディベアとの素敵な出会いの一日になりますように・・・

キャンペーンの詳細等に関しては、ジャパン・ダックス・シンプソン事務局
(三共生興株式会社内:06-6268-5375 営業時間9:00~17:30 土日祝除く)までお問い合わせ下さい。