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ロンドンオリンピック-スポーツとDAKSのつながり-Kingdoms of The North(北の王国)-シェットランド諸島-

7月27日より開催されているロンドンオリンピックも残すところあと僅か、クライマックスへと最後の盛り上がりを見せています。2012年の英国はエリザベス女王の即位60周年を祝うダイアモンド・ジュビリーに続き、3回目の五輪開催と世界の注目を集める年となりました。今回の英国情報では、ロンドン五輪開催に賑わう街の様子と、DAKSとスポーツの深い繋がり、そしてこれから迎える秋のシーズンに向けDAKSの2012年秋冬のコレクションテーマ地である『シェットランド諸島』についてお伝えします。

1908年、1948年に続き同一都市では史上最多三回目の開催となるロンドンオリンピック。今年のオリンピックはロンドン中心街から約10km程離れたメイン会場を中心に競技を実施、世界約200の国や地域から約10,000人にのぼる選手がそれぞれの目標を持って競技に臨んできました。34ある競技会場のほとんどがロンドン市内に集中しており、多くの選手たちが競技に望むその熱気と観客の歓声が街中にまで伝わってきそうな感じです。数多くのドラマと熱戦が繰り広げられ、TV観戦でも思わず叫んでしまうシーンがあったと思いますが、オリンピック期間中は会場の中だけではなく、世界各国から集まった観光客や選手、そしてオリンピックカラーに染まった街の様子なども日々中継され、普段とは異なる熱いロンドンの街が印象的だったと思います。


(ナショナルフラッグが並ぶリージェントストリート)

 (オールドボンドストリートに掲げられたオリンピックフラッグ)

DAKSは古くからスポーツと深い関わりがあります。1934年に画期的なベルトレススラックス“DAKS TOP”を発明したのを機に、たちまち脚光を浴びるようになったDAKSのスラックス。運動に適したその特性から、次第にゴルフ、クリケット、テニスとあらゆるスポーツの英国ナショナルチームのユニフォームに採用されるなど、飛躍的な成長を遂げ、DAKSはスポーツシーンに欠かせない存在となりました。DAKSとゴルフの密接な関係は以前の英国情報でもお伝え致しましたが(http://www.daks-japan.com/englishinfo/vol05.html)、春はボートレース、夏は全英テニス選手権(ウィンブルドン)、秋には乗馬イベント、冬には英国初の屋内スキー場を開設するなど四季を通じて様々なスポーツの分野において、ユニフォームの提供のみならず、イベントにも協賛。1960年のローマ・オリンピックの際にはDAKSのブレザー、スラックス、スカートが英国チームの公式ユニフォームとしても採用されました。これらのスポーツ界への貢献は創業家のアレック、レオナルド兄弟のスポーツを愛する心と、スポーツこそが人々に夢を与えるという二人の熱い思いによるものであり、DAKSを世界的なブランドに発展させる一役を担ったばかりではなく、ファッションの歴史においても重要な役割を果たしました。


(男子テニス世界選手権イングランド・チーム:1974年)

(DAKSユニフォームを着用したイングランド乗馬チーム:1990年)

ナショナルチームのユニフォームの制作も担当し、様々な分野において英国ファッションを代表するブランドとして重要な役割を担ってきたDAKS。2012年秋冬のDAKSはコレクションのテーマを『北の王国-シェットランド諸島-スカンディナビア』とし、伝統と革新に焦点を当てたコレクションを披露致します。
テーマ地であるシェットランド諸島は、スコットランドの北170kmの場所に位置し、約100程の島群からなる地域。有人島は16のみ、最も大きな島(メインランド島)でも香川県の半分程度の大きさです。メインランド島にあるラーウィックは約7,500人が生活するシェットランド諸島最大の町となっています。年間の平均最高気温は10℃、最低気温は5℃と気温差が少なく、一年を通じ曇りの日が多い地域です。


(シェットランド諸島:出典GoogleMap)


シェットランド諸島の歴史は長く、現存する考古学資料によると少なくとも紀元前3,000年には人々が生活を始めており、紀元前7,000年前から居住者がいたのではないのか、と考えられています。
スコットランドとノルウェーの間に位置し、その地理的な条件からスカンディナビア地方から文化的な影響を受け続けてきました。初めて島に住み着いたのはスコットランドから移住してきたピクト人と考えられていますが、8世紀頃になるとスカンディナビア地方で活躍していたヴァイキングの人々により侵攻を受け、現在島で生活する半数以上の人々がノルウェー人を祖先としていることからも、ピクト人の多くがシェットランド諸島から追いやられたと考えられています。ヴァイキング時代の影響は、古代スカンディナビア語に由来する街・地名、そしてシェットランド訛の中に見られると同時に、今日では建築様式においてもスカンディナビアからの影響を受け、著名なものにはTSB BankやMareel(複合施設)があります。


(Mareel左・右)

シェットランド諸島を語る上で欠かせないのが遺跡です。鉄器時代に建造された石垣の要塞『ブロッホ(Broch)』をはじめ、有史以前からの遺跡も多くその数は5,000以上に上ります。ラーウィックに現存する遺跡では、クリキミン・ブロッホ(Clickimin Broch)やフォート・シャーロット(Fort Charlotte)、メインランドの南にはオールド・スキャットネス(Old Scatness)があり、その近くにはヤールショフ(Jarlshof) 遺跡があります。モーサ島(Mousa)のブロッホが現存するもので最も保存状態が良く、石垣の高さは13mにも及び内側の階段を上り頂上に出ればメインランドと海路が一望できます。


(オールド・スキャットネス)

(モーサ・ブロッホ)

(モーサ・ブロッホ内)

ヤールショフはシェットランドで見られる遺跡の中でも大変特殊で、現場に残された資料からは4,000年という長い間幾つもの時代に亘り人々が生活してきた跡が見られます。紀元前5,000年頃の新石器時代から人々が住み着き、鉄器時代にブロッホやタイヤを被せたような屋根を持つホイールハウス(Wheelhouse)が建造され、ヴァイキング時代には生活家屋であるロングハウス(Long House)が、そして15世紀にはスコットランド地主の農場家屋が建造され使用されてきました。


(ヤールショフ内のホイールハウス)

(ヤールショフ内のブロッホ)

スカンディナビアの影響を受けてきたシェットランド。ロングハウスに見られるようにその起源はヴァイキング時代に遡ります。スカンディナビア地域を含めても珍しい程多い、30棟を超えるロングハウスが発掘されたアンスト島(Unst)は、最初にヴァイキングが住み着いた島と考えられています。島に訪れた人は『ヴァイキング・アンスト島・プロジェクト(Viking Unst Project)』により、実際に遺跡の発掘体験や、再建中のロングハウス・ヴァイキングが航海に使用していたレプリカのロングシップを見学することが可能です。


(再建中のロングハウス)

(レプリカのロングシップの航海)

特徴的な柄・テキスタイルにおいてもシェットランドは著名です。代表的な柄は、シェットランド諸島に属すフェア島のフェアアイル(Fair Isle)ニットが有名で、その幾何学模様は誰しも一度は目にした事がある柄だと思います。シェットランド諸島に生息する羊からとれるシェットランド・ウールは、厳しい冬の寒さや湿度の高い天候、それに加え海草を副食にし飼育されるなどの独特な環境により出来た、柔らかな毛質をもつのが特徴です。通常はアンダーコートと呼ばれる内側の毛のみ使用され、ハリ・光沢があります。


(特徴的なフェアアイルニット)

(シェットランド羊)

2012年秋冬のDAKSはシェットランド諸島をコレクションテーマの1つとして商品を販売致します。DAKSの公式ホームページ上で公開している2012年秋冬のロンドンコレクションのショーにおいても、シェットランド諸島に見られる様々な線形を幾何学模様で表現したウェアが登場しており、東京・大阪の帝国ホテル内のDAKSインポートショップにおいても、それらの一部を販売する予定です。また本日より開始致しました秋のプレゼントキャンペーンにおいても、ご応募頂いたお客様に抽選でフェアアイル柄を用いた商品をプレゼント致します。日本国内の各百貨店においても、フェアアイル柄や幾何学模様を用いた様々なDAKS商品を販売致しますので、是非店頭にお立ちより下さい。

(2012年秋冬インポート商品 DAKS帝国ホテルプラザ店(東京・大阪)にて8月下旬より取扱開始致します)
(DAKS帝国ホテルプラザ店東京 03-3501-3737 / DAKS帝国ホテルプラザ店大阪 06-6881-1400)



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三共生興株式会社内 ジャパン・ダックス・シンプソン事務局 TEL:06-6268-5375